図4 BMW 318 Ti ミニカー




図5 レフ板(アルミホイル)の写り込み




図6 (後ろ姿)良くできたミニカーです

 アルミホイルでレフ板を作ってみました。アルミホイルなら、白い紙よりも強い反射光が得られ、また、クシャクシャにすることで乱反射による拡散が期待できると思ったからです。

 図4は「BMW318Ti」のミニカーです。白背景なので濃い陰が生じにくく、全体的に柔らかな印象に仕上がりました。でも・・・。

 図5の楕円で囲った部分を見てください。無数の不自然なホットスポットができていることが分かります。

 まるで、水辺の近くに車を停めたみたいですね。そのような効果をねらうならばアルミホイルは役に立つかもしれません・・・笑)

 レフ板一つ取ってみても、なかなか難しいですね。

 さて、光源等の注意点を追記します。

 光源は、一灯の場合、真上ではなく左上方やや手前からがよろしいでしょう。二灯の場合は、二灯目はやや暗い物を使うか一灯目よりも遠く離すと陰影が自然になると思います。

光源の種類は白熱灯なら白熱灯、蛍光灯なら蛍光灯と一種類にし、決して違うものを混ぜて使わないようにします。

これは、違う種類の光源を使った場合、カメラ側のホワイトバランス調整が正確に出来なかったり、色調がおかしくなるからです。従って、ストロボ+白熱灯なんてのも不可。

 ちなみに、プロのカメラマンは、太陽光に近い色温度の6000K(ケルビン)位の500ワットのフラッドランプを使います。カメラやさんで入手可ですが、連続点灯で確か10時間位しか持たないようです。

 非常に明るく、露出を絞りこんで、被写界深度を確保しやすいのですが(小物の近接撮影では、手前からおくまでピントを合わせるのが難しい)、大変な発熱で、プラスティックが溶けそうです。大袈裟じゃなく。

 撮影に凝ってみたい方は、おすすめの光源です。普通のZライトスタンドなどに装着できます。ただし、トレッシングペーパーによる光の拡散は必須ですので、燃えないように・・・笑)

 また、模型等の小物撮影や近接撮影では、背景に布を使うのは難しくなります。まず、シワによる背景のムラが出来やすいこと、布目が写ってしまい、特にデジカメでは画素と布目が妙に一致して、場合によっては光の干渉縞のようなギザギザが現れます。

 背景には、模造紙や色厚紙等が扱いやすいでしょう。白、黒、ブルーバック(水色〜空色)の3色があれば、たいていは間に合います。

 露出等のバランスで一番無難なのが淡い青色のブルーバック、次に楽なのが白背景で、背面からの光の乱反射があるので有利です。一番難しいのは黒背景ですが、ばっちり決まれば重厚感はたまりません。

 ちょっとした工夫でばっちり撮影できるようになると思います。お試しあれ!