そ よ 風 は 何 い ろ
- roadster story -
![]() 残念ながら筆者ではありません。 青のロードスターも良いですね。 |
15 Dancing !
オープンエアーモータリングもドレスアップも良いけど、ロードスターの醍醐味は、やはりコーナリングマシンとしての素性の良さを味わうことだろう。
車重、重量配分、サイズ及びホイールベース:トレッド比、パワー特性などのバランスが見事なので、誰が扱っても気持ちよいハンドリングが楽しめる。
しかし、この回頭性の良さは「諸刃の剣」らしく、いつの間にかそれに頼ってしまうと、ドライビングテクニックも向上しないようだ。しかも、無茶をすると、短いホイールベースのせいで、スピンに陥ってからの回転速度は結構速く、恐い思いをしかねない。
ドラテク向上のステップとしては、良く言われるように定常円旋回や8の字旋回から始まって、パワースライドやサイドブレーキターンによって、コーナリングのきっかけやアクセルワークを覚えていくことになる。パワースライドについては、低回転トルクに余裕のある1.8Lの方が取り組みやすい。
公道では誰にも迷惑をかけずに、かつ安全に練習できるメニューは限られているので、アクセルONでテールスライドを誘発し修正舵を打つ「パワースライド」が限界だと思う。さらに一歩踏み込んで「ドリフト状態」を維持するのは、公道ではいろんな意味で難しいだろう。しかし、パワースライド程度でも、いろんな事が分かってくる。ブレーキングや荷重移動、アクセル・クラッチワーク、ハンドルさばき。派手なアクションは格好悪いし、結果的にも速く走れない事など。
その先はサーキットやジムカーナ等の専用の広い練習場が必要になってくる。恵まれた環境がうらやましいと思いながらも、経済的にも時間的にも投資できるだけの余裕はなかったので、実を言うとサーキットにはあまり興味がなかった。それでも、ロードスターの魅力を十二分に満喫するには、サーキット走行はぜひとも必要だと思う。
頭で考え、感性を磨き、実践してはまたトライする。ドライビングとは無駄のない美しい動きなんだと気づく頃、楽しいダンスが踊れるようになっていることだろう。
(2004/10/16)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 16 17 18 19 20 21 22 23 back close