そ よ 風 は 何 い ろ
- roadster story -



谷村有美アルバム「Hear」1989年 CDジャケットより
ソバージュというのが当時を偲ばせる。とってもキュート。
公式ページ : http://www.yumi-tanimura.com/

9 ポンネットに太陽

 当時を偲ぶというのは、その時代の流行(曲)を思いおこすことでもある。・・・というわけで、
 初代ロードスターと同時代のアーティストとして、「谷村有美」さんを取り上げたい。彼女については、ヒットチャートに載るような売れ方はあまりしなかったし、メディアへの露出は割に少なかったので、知らない人も多いかも知れない。

 だから今回は、私の個人的嗜好である事をご了承願いたいが、強いて言えば、時代を超えた色あせない優しさが魅力の方であり、80年代の末から90年代にかけて全盛期だったという点が、初代ロードスターとの共通点だろう・・・(少々強引か!?)
 そうそう、忘れちゃいけないのは、どちらもとてもチャーミングだと言うこと。

 彼女の歌はどこまでも「ひたむきで切ない」のに、とてもポジティブだ。本気で恋愛をしたことのある人ならば、その詩や歌声が胸にしみいることだろう。(早い話が、失恋の特効薬ということ!)

 今回(第9話)のタイトルは、彼女の3枚目のアルバム「Hear」の収録曲からとったもので、車に関係あるという理由からつけた(もちろんこの曲も素敵)。 このアルバムは個人的にはベストアルバムだと思う。中でも6曲目の「HALF MOON」や、初のベストアルバム「WITH」の一曲目「ため息色のタペストリー」はイチオシ・・・。

 さて、カーオーディオというと、車内は騒音だらけでどうせ良い音は聞けないと思っている方が多いだろう。ましてオープンカーでは、風切り音やら盛大なロードノイズで、音楽どころではないと考えてしまうところだが、そうでもない。実は、オープンカーは車内での音の乱反射が少ないというメリットもあるのだ。オープンでゆったり流しながら、優しい歌声と柔らかな日差しに身を預けるのも悪くない・・・。

(2004/8/29)

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